活動報告
新渡戸記念館における企画展や講演会、会議の開催などの活動記録です 。
2011年度 【2011/02/02~2012/01/01】
※青森朝日放送20周年特別番組「Aの記憶」(2月14日19:00~20:00放映) 番組連動・永瀬正敏写真展「Aの記憶」(場所:青森県立美術館コミュニティギャラリー/会期:3月17~25日)
新渡戸塾・日本文化体験「しめ縄づくり」を開催。稲わらで縄をない、お正月の「しめ縄」や「クリスマスリース」をつくった。永年農家として手仕事を伝えてきた小笠原正さんに定番のしめ縄のつくり方をおしえていただき、今年の干支である「辰」の形のしめ飾りや、しめ縄を丸くした現代風のしめ飾りや、松ぼっくりや果物の飾りを付けたクリスマスリースを制作した。縄をなう作業にはおよそ30名の参加者の方々が夢中になり、日本の伝統文化を楽しみながら身体で感じていた。参加者のかたからは「思った以上に上手に出来て大満足です」「また来年も参加します」との声が聞かれた。
平成23年度新渡戸塾モデルスクール事業を寺子屋稲生塾出前講座として十和田市立ちとせ小学校4年生を対象に、およそ150年まえの稲生川上水成功後、新町・稲生町で最初に行われた祭り“大行灯祭り”にちなむ「行灯ワークショップ」(講師:工作屋台村 村長 吉田紀美男氏)を行った。このプログラムは、開拓への感謝の気持ちを込めて、開拓の祖・新渡戸傳の墓所である太素塚の元朝参りに飾る行灯を子供たちに制作してもらうもの。ちとせ小学校では9月に当館を見学するとともに稲生川も実地に見学しており、今回の行灯ワークショップでさらに理解を深めた。
新渡戸塾こども講座・寺子屋稲生塾の第5回プログラム「書の心は武士道の心」書道&茶道体験ならびに閉講式を十和田市民文化センターの茶室と邦舞邦楽練習室で開催。書道体験では講師の大山綾園氏の指導で、塾生一人ひとりが「今年の一文字」を選んで色紙に書いた。茶道体験では、裏千家教授・稲本宗美氏がお茶についてお話しをした後、実際に茶室でお茶とお菓子を作法に従って頂くとともに、お客様にお茶やお菓子を運ぶ作法についても学んだ。
閉講式では小山田十和田市長、新渡戸館長、米田教育長から修了証と記念品が授与され、今後も稲生塾で学んだことを生活に活かして欲しいとの挨拶をいただいた。それに対して塾生代表の長畑賀子さん、長畑幸子さん姉妹(ともに5年生)が挨拶し「稲生塾では仲間と一緒に色々なことを体験することができた」「来年もぜひ参加したい」と話した。
音楽学博士であり、音楽評論家として活動している館長代理が民音音楽博物館文化講演会(会場:カワイミュージック仙台店)において「フランツ・リストとロマン派の作曲家たち」と題して講演。
平成23年度新渡戸塾モデルスクール事業として十和田市立南小学校で、昔の道具・せんばこきや足踏み脱穀機、唐箕などをつかった「脱穀体験」(講師:小笠原正さん、戸来陽子さん、澤口騏三夫さん、竹ケ原公さん)を実施した。最後は皆で脱穀した玄米を精米し、籾から白米になるまでどのような手間が掛かっているか実際に見てもらった。南小学校では当館からの出前講座(10月18日)で、稲生川工事道具の体験なども行い、三本木原開拓をはじめとして、米作りに苦労してきた当地の歴史に理解を深めている。
博物館法制定60周年記念・第59回全国博物館大会(開催地:石川県金沢市/大会テーマ:地域と博物館) に館長代理出席。
新渡戸塾「絆」ギャラリートーク・わたしたちの未来遺産を考える第4回を開催。「一本木沢ビオトープをめぐる市民活動」と題して北里大学重医学部杉浦俊弘教授にお話しいただき、およそ30名の塾生が熱心に耳を傾けた。
平成5年の稲生川遊休地再整備への提言から一本木沢ビオトープに関わっていらっしゃる杉浦先生に、これまでの経緯や市民活動の内容および未来遺産としての価値についてお話しいただいた。山形県山形市で開催された平成23年度日本博物館協会東北支部ならびに東北地区博物館協会総会・研修会に館長代理出席。(会場:遊学館)
新渡戸記念館だより」64号を発行。10月1日付十和田市広報とともに市民全戸に折込配布。
※PC画面上でPDF版「新渡戸記念館だより」を閲覧の場合は150%以上に拡大してご覧下さい
昆虫研究家でもある新渡戸常憲館長代理が、一本木沢ビオトープ協議会が主催する自然観察会『森の生きものにあってみよう』の講師を務めた。館長代理は21名の参加者たちと一緒に一本木沢ビオトープの森を回りながら、昆虫採集のテクニックや自然に親しむ方法を教えた。
新渡戸塾「絆」ギャラリートーク・わたしたちの未来遺産を考える第3回を開催。「地域農業を宝に-直売所の役割と課題-」と題して道の駅とわだ 中浦麻美氏にお話しいただき、およそ30名の塾生が熱心に耳を傾けた。
野菜ソムリエであり、「道の駅とわだ」において施設管理から、イベントや商品開発、企画宣伝など、幅広く活躍する中浦氏が日頃の活動の中で見た、素晴らしい理念を持つ農家さんの姿や、農業従事者を取り巻く苦労と現実、そこから考える直売所が果たすべき役割などをお話しいただいた。新渡戸塾こども講座「寺子屋稲生塾」第4回プログラム 「とわだ時空調査隊-まちの魅力を見つけよう!-」で塾生制作した壁新聞を8月11日(木)から記念館で展示していましたが、8月24日(水)から11月30日(水)まで青森銀行十和田支店ロビーに巡回します。塾生19名の力作をぜひご覧下さい。
新渡戸塾「絆」ギャラリートーク・わたしたちの未来遺産を考える第2回を開催。「地域を支えた稲生川と、地域が支えるこれからの稲生川」と題して水土里ネット稲生川 主任 阿部俊氏にお話しいただき、およそ30名の塾生が熱心に耳を傾けた。
農業用水として地域を支えた稲生川が、実は多面的機能を持ち、防火や自然環境保全、癒し空間の提供などさまざまな恩恵を地域に与える「地域用水」であること、農家の減少、減反、混住化など現状の中で、維持管理が主に組合員農家の賦課金で賄われることの問題点、近年行われている”稲生川せせらぎ活動委員会”をはじめとする地域ボランティアによる維持管理の取り組みと、稲生川をどう未来へ受け継ぐための将来展望などを、詳しくお話しいただいた。
第16回日本緩和医療学会学術大会「いのちをささえ いのちをつなぐ 緩和ケア ~病院から地域へ~」(会期:7月29日~30日/札幌市)において中央病院院長・蘆野吉和先生が大会長を務めるご縁から、大会の音楽会を館長代理がプロデュースするとともに、十和田市立新渡戸記念館移動博物館として『青森県十和田市から発信する人づくり・地域づくり・日本の心』パネル展を行った。展示では新渡戸稲造と札幌、十和田との関わりやその精神と、それを受け継ぎ行われる稲生川に関する地域づくり、人づくりのボランティア活動、十和田市立中央病院における芸術サポートボランティアの会・アルタノヴァの参画などを紹介しました。
十和田警察署で館長が警察官およそ50名に対し「三本木原開拓と新渡戸三代」と題して、開拓の先人たちの歴史や新渡戸稲造の武士道精神に関する講演を行った。
今年度の「新渡戸塾」第1講座が開講した。初回は”私たちの未来遺産”をテーマに、「絆」ギャラリートーク第1回を開催。「地域の宝・蔦温泉-今までの100年、これからの100年-」と題して蔦温泉旅館 代表取締役 小笠原正明氏にお話き、およそ30名の塾生が熱心に耳を傾けた。
小笠原氏は十和田八幡平国立公園の中にあり、およそ100年の伝統をもつ温泉旅館・蔦温泉における自然の保全と活用のあり方について、「人も自然の一部であること」「環境保護一辺倒でなく、ほどほどの思考の大切さ」といった哲学と、それにもとづく実践例を話された。
新渡戸塾こども講座「寺子屋稲生塾」第2回プログラム「大行灯をつくろう!&行灯に火を灯そう」(第1部 9:00~12:00/第2部 18:00~20:30)を十和田市教育委員会との共催で開催した。
平成23年度第1回青森県立郷土館協議会(青森市)に館長が出席。議長を務めた。
平成23年度新渡戸塾モデルスクール事業を「寺子屋稲生塾」出前講座として、十和田市立沢田学校で実施。およそ150年まえの稲生川上水成功後、新町・稲生町で最初に行われた“大行灯祭り”にちなむ「行灯ワークショップ」(講師:工作屋台村 村長 吉田紀美男氏)を行った。このプログラムは、新渡戸傳をはじめとする地域の先人たちへ感謝の気持ちを込めて行灯をつくるもの。こどもたちは、ペットボトルをつかって行灯を作り、ねぶた絵の具で絵付けを行った。この行灯は7月9日(土)新渡戸傳の墓所・太素塚~産馬通りで開催する寺子屋稲生塾プログラム2の「大行灯に火を燈そう-キャンドルナイトin十和田2011-」で飾る。
平成23年度第1回太素顕彰会定期総会を十和田商工会議所5F会議室(10:30~)で開催。平成22年度事業報告及び収支決算報告について審議が行われ、原案通り可決された。
平成23年度青森県博物館協会理事会・総会(青森市福祉増進センター・しあわせプラザ2F)に館長代理出席。
東奥日報(6月22~24,28,29日・7月1,2日付朝刊)に『復興と開拓に学ぶ-十和田、三沢の大火から-』①~⑧が掲載された。今年で三本木大火(1941年)から70年、三沢大火(1966年)から45年が経ち、本年3月11日の東日本大震災発生を受けて、当時の復興・開拓の様子を写真とともに紹介しながら、両大火からの教訓を今後の震災復興、さらに地域振興に活かす試み。青森県史編さんグループ(中園裕主幹・中野渡一耕主幹)、三沢市先人記念館(堀内彩子学芸員)と当館(角田美恵子学芸員)のリレー連載で、当館は第3回を担当、「十和田市稲生町・心や絆 残された“遺産”」と題して三本木大火で被災した稲生町の思い出から今後の復興と地域振興に大切なものは何かを考えた。
十和田市現代美術館・常設展作家マイケル・リンの企画展『マイケル・リン ミングリング-ふれあい-』(会期:5月28日~8月28日)との連携として、マイケルリン氏の台湾の実家で所蔵する新渡戸稲造直筆の書「Be just and fear not」を、書についてマイケル氏からいただいたコメントとともにミニコーナーで紹介。書はマイケル氏の曾祖父である台湾民主化運動の父・林献堂氏に稲造が贈ったものであるとのこと。
記念館では企画展関連「包装紙プロジェクト」に参加し、書籍等販売コーナーでマイケル氏デザインの包装紙を使用。
平成23年度新渡戸塾モデルスクール事業を「寺子屋稲生塾」出前講座として、十和田市立法奥学校で実施。2年生を対象に、およそ150年まえの稲生川上水成功後、新町・稲生町で最初に行われた“大行灯祭り”にちなむ「行灯ワークショップ」(講師:工作屋台村 村長 吉田紀美男氏)を行った。このプログラムは、新渡戸傳をはじめとする地域の先人たちへ感謝の気持ちを込めて行灯をつくるもの。こどもたちは、ペットボトルをつかって行灯を作り、ねぶた絵の具で絵付けを行った。作った行灯は7月9日(土)新渡戸傳の墓所・太素塚~産馬通りで開催する寺子屋稲生塾プログラム2の「大行灯に火を燈そう-キャンドルナイトin十和田2011-」で飾る。
デーリー東北(6月9~12・14日付朝刊)へ『命の水 稲生川~「未来遺産」目指す市民運動~』①~⑤が掲載された。当館では、水土里ネット稲生川、北里大学獣医学部との連携とにより、関係各位の協力を受けて、地域の歴史文化遺産である稲生川とその保全活用に関る市民団体の取り組みを、(社)日本ユネスコ協会連盟が提唱する「プロジェクト未来遺産」に登録すべく活動しているが、その概要を関係者によるリレー連載で紹介した。各記事のタイトルと執筆者は次の通り。
『命の水 稲生川~「未来遺産」目指す市民運動~』
第1回「地域想う百年リレー・市民が守る農業用水」当館 新渡戸常憲館長代理
第2回「住民が協力し維持管理・次代の子どもに継承を」水土里ネット稲生川 阿部俊氏
第3回「ため池をビオトープに・自然の素晴らしさ体験」北里大学獣医学部 杉浦俊弘教授
第4回「連携が育んだ社会資本・保全活動で後世に継承」北里大学獣医学部 高橋弘教授
第5回「先人の志未来に継承を・地域が誇る無形の遺産」新渡戸記念館ボランティア 新渡戸富恵氏
平成23年度新渡戸塾モデルスクール事業を「寺子屋稲生塾」出前講座として、十和田市立下切田学校で実施。およそ150年まえの稲生川上水成功後、新町・稲生町で最初に行われた“大行灯祭り”にちなむ「行灯ワークショップ」(講師:工作屋台村 村長 吉田紀美男氏)を行った。このプログラムは、新渡戸傳をはじめとする地域の先人たちへ感謝の気持ちを込めて行灯をつくるもの。こどもたちは、ペットボトルをつかって水に浮かぶ灯ろうと、普通の行灯の2種類を作り、ねぶた絵の具で絵付けを行った。行灯と灯ろうは7月9日(土)新渡戸傳の墓所・太素塚~産馬通りで開催する寺子屋稲生塾プログラム2の「大行灯に火を燈そう-キャンドルナイトin十和田2011-」で飾る。
新渡戸記念館だより」63号を発行。6月1日付十和田市広報とともに市民全戸に折込配布。
※PC画面上でPDF版「新渡戸記念館だより」を閲覧の場合は150%以上に拡大してご覧下さい
十和田人権擁護委員協議会総会で館長が「三本木原開拓と新渡戸三代」と題して講演を行った。
稲生川上水153年記念太素祭開催(共催:観光協会・市・商工会議所・太素顕彰会/協力:十和田観光電鉄)天候には余り恵まれなかったものの、昔なつかしいミニSLの運行や、わがまち出身のシンガーソングライター・桜田まことさんと、トリオ★ザ★ポンチョスのステージ、稲生川の流路を歩く太素ウォーク(5月3日)やバスによる史跡めぐり、RABラジオ公開録音・太素祭カラオケ選手権大会(5月4日)、バルーンパフォーマー・ジュカさんによるステージ(5月5日)など様々なイベントでにぎわった。今年は5月3日の舞台発表に十和田市少年少女合唱団と北園小学校吹奏楽部が加わり、市民の音楽交流イベントが充実した。
→平成23年太素祭イベントスケジュール→春まつり太素祭について(十和田市観光協会サイト)
稲生川上水153年を記念し、新渡戸傳翁をはじめとする三本木原開拓に尽力した先人たちの偉業をしのんで、5月3日17:00~太素祭前夜祭を新渡戸傳翁の墓所・太素塚墓前で開催。その後、前夜祭祝宴を18:00~サンロイヤルとわだにおいて行った。
翌日の5月4日10:00~稲生川上水152年記念太素例祭を太素塚墓前で開催。先人をしのび参列者が献花を行い、式典の後には十和田市神輿団体連合会が神輿を担いで太素塚を参拝し祭りの風情を盛り上げた。平成23年度第1回太素顕彰会役員会を十和田商工会議所5F会議室(10:30~)で開催。運営目標「世界に通ずる”わたしたちのローカル博物館”」実現のための平成23年度事業計画及び予算案について、審議の上原案通り可決され、稲生川における市民活動の「未来遺産運動」登録を目指すことについて了承いただいた。
市民との共創による活動展開として、稲生町中央商店街フリーマガジン『ちょこっと』ならびに十和田市現代美術館との協同企画記事“歴史の街稲生町でアートと出会おう 4”を、『ちょこっと』第10号に掲載。新渡戸塾フィールドワーク事業「とわだ時空調査隊」で市民から寄せられた情報から一部を抜粋して紹介するとともに、調査内容を活用して行った歴史×アートイベント「稲生町タイムトラベル」(2010年7~8月)や「寺子屋稲生塾」壁新聞制作活動(2010年8月)を紹介した。
新渡戸記念館だより」62号を発行。2月1日付十和田市広報とともに市民全戸に折込配布。
※PC画面上でPDF版「新渡戸記念館だより」を閲覧の場合は150%以上に拡大してご覧下さい