活動報告
新渡戸記念館における企画展や講演会、会議の開催などの活動記録です 。
2010年度 【2010/12/31~2010/01/07 】
新渡戸記念館の人づくり・地域づくり事業「新渡戸塾」こども講座・寺子屋稲生塾のプログラムその5「お茶の心は武士道の心」茶道体験&武士道ワークショップならびに閉講式を十和田市民文化センターの茶室と邦舞邦楽練習室で開催。最初に「こども武士道」の著者・高橋和の助氏が、「こども武士道ノート」をつかって、こどもたちに生活の中で武士道をどういかすか考えてもらうワークショップを行った。茶道体験では、裏千家教授・稲本宗美氏がお茶についてお話しをした後、実際に茶室でこどもたちはお茶とお菓子を作法に従って頂いた。
閉講式では小山田十和田市長、新渡戸館長、米田教育長から修了証と記念品が授与され、今後も稲生塾で学んだことを忘れずに生活に活かして欲しいとの挨拶をいただいた。
新渡戸塾第二講座「武士道に学ぶ日本の心」関連ワークショップとして、日本の伝統行事お正月に欠かせない「しめ縄」づくりを行った。自然栽培米農家へらい農園・戸来陽子さんにリース型の現代風のものを、長年農家として手仕事を伝えてきた小笠原正さんに定番のしめ縄のつくり方をおしえていただいた。縄をなう作業にはおよそ20名の参加者の方々が夢中になり、日本の伝統文化を楽しみながら身体で感じていた。思い思いの稲穂リースとしめ縄をつくった参加者のかたからは「夢中になって時間があっという間に経ってしまった」「また来年も参加します」と声をかけていただいた。
平成22年度新渡戸塾モデルスクール事業として十和田市立東学校で4年生を対象に、およそ150年まえの稲生川上水成功後、新町・稲生町で最初に行われた祭り“大行灯祭り”にちなむ「行灯ワークショップ」(講師:工作屋台村 村長 吉田紀美男氏)を工作屋台村と共催した。このプログラムは、開拓への感謝の気持ちを込めて、開拓の祖・新渡戸傳の墓所である太素塚の元朝参りに飾る行灯を子供たちに制作してもらうもの。東小学校では9月に当館を見学するとともに水土里ネット稲生川の案内で稲生川も実地に見学しており、今回の行灯ワークショップでさらに理解を深めた。
★2010年12月25日から新渡戸記念館で行灯を制作風景写真とともに特別展示★
新渡戸記念館の人づくり・地域づくり事業「新渡戸塾」第二講座”武士道に学ぶ日本の心”の「絆」ギャラリートーク(全2回)第2回を開催。「地域活性化と開拓精神・武士道精神~公募副市長としての思い~」と題して十和田市副市長小久保純一氏にお話しいただいた。
小久保副市長は民間企業や教育、行政の改革を実践してきた幅広い経験を踏まえて「開拓精神」「武士道精神」を十和田市民がどう活かすことができるか、統計データや具体例を挙げて語られた。参加者からは「非常に説得力を感じた」「地域に密着した武士道精神が必要なんだと気付かされた」「パワーあふれるお話しに、改めて他人任せはやめて住みよい町をつくろうと思う」などの声が聞かれた。
平成22年度新渡戸塾モデルスクール事業として十和田市立南小学校で、農業用水・稲生川とお米の関係を考える「脱穀体験&一粒の米ワークショップ」(講師:戸来和城さん、戸来陽子さん、小笠原正さん)を実施した。南小学校では当館からの2回の出前講座(9月3日、17日)と、稲生川と当館の実地見学(9月24日)で三本木原開拓の知識を深めている。
第58回全国博物館大会に(開催地:奈良県奈良市/大会テーマ:歴史文化と博物館-1300年の時空を探求-) に館長代理出席。
渡戸塾オリジナルツアー「稲生川穴堰ツアー」を実施した。総勢17名で太素塚を9:00に出発し、水土里ネット稲生川阿部俊技師の解説を受けながら、取水口までバスで移動、取水口の法量農村公園で下車し、稲生川の構造や機能について詳しい解説を受けた。その後胴長などの装備に着替え、天狗山穴堰1390メートル(改修後の全長)を水土里ネット稲生川の方々の補助を受けながら歩いた。天狗山穴堰の水が余水の捨穴と見られる穴を経由して直接流れ込む新田堰など周辺の堰も見学し、記念館では展示絵図から昔の工事技術について理解を深めていただいた。
音楽学博士であり、音楽評論家として活動している館長代理が民音音楽博物館記念講演会(会場:仙台市 エルパーク仙台)において「ショパンと私―私流ショパンピアノ音楽作品の聴きどころおよびピアニストをめぐって」と題して講演。
新渡戸記念館の人づくり・地域づくり事業「新渡戸塾」第二講座”武士道に学ぶ日本の心”の「絆」ギャラリートーク(全2回)第1回を開催。「十和田市教育行政の視点から武士道を考える」と題して十和田市教育長米田省三氏にお話しいただいた。
米田教育長は十和田市の学校教育における、新渡戸稲造の「人格教育」や「武士道」による徳育の再評価などについて、ご自身が教育長公募の時に提出したレポートや、永年教育に携わられた経験から話された。
平成22年度新渡戸塾モデルスクール事業として、「拓魂」を校是に掲げる三本木中学校において、開拓精神や新渡戸稲造の「武士道精神」に対する理解を深める出前講座を、同中学校「進路指導・総合的な学習講話会」の一環で2学年対象「十和田市の発展の歴史講話会」として実施。『見直してみよう! 三本木原開拓のこと、先人たちのこと-新渡戸傳・十次郎親子、そして新渡戸稲造の「志」とは?-』と題して学芸員がお話した。
記念艦「三笠」(横須賀市・財団法人 三笠保存会)特別展「日露戦争に見る武士道」[開催期間:平成22年10月24日(日)~23年3月21日(月)]へ当館から新渡戸稲造の直筆の書など7点を貸し出し、10月24日(日)同艦で行われたオープニングセレモニーでは当館館長が横須賀市・吉田雄人市長、中央乃木会・小堀桂一郎会長とともにテープカットを行った。
新渡戸記念館の人づくり・地域づくり事業「新渡戸塾」第二講座”武士道に学ぶ日本の心”の講演会を記念館展示室で開催した。
講師を務めた当館の新渡戸明館長は「新渡戸稲造の武士道」と題して新渡戸稲造の「武士道」が形成されていく背景を、家族との関りを中心にお話した。講演会に参加された方々は開催中の「武士道-日本の心-」展をあわせて見学され、理解を深められていた。
新渡戸塾こども講座「寺子屋稲生塾」第4回プログラム 「とわだ時空調査隊-まちの宝をさがそう!-」で塾生制作した壁新聞を青森銀行十和田支店ロビーに巡回展示します。塾生15名の力作をぜひご覧下さい。
※好評に付き11月30日まで延長
第534回経営者モーニングセミナー(十和田市倫理法人会)において、館長が「武士道の四方山ばなし」と題して講演。稲造の生い立ちや世界情勢など「武士道」執筆の背景、亡き母に捧げた農業本論と養父である叔父・太田時敏に捧げた「武士道」などのエピソードをその内容とともに紹介した。
山形県山形市で開催された平成22年度日本博物館協会東北支部ならびに東北地区博物館協会総会・研修会に館長代理出席。(会場:遊学館)
「新渡戸記念館だより」61号を発行。10月1日付十和田市広報とともに市民全戸に折込配布
「あおもり健考会」第18回例会において、音楽学博士であり、音楽評論家として活動している館長代理が「音楽と健康」と題して講演。特に今年ショパン生誕200年ということで、ショパンの食にまつわるエピソードを中心にお話した。
平成22年度第Ⅰ期博物館実習生1名(北里大学獣医学部動物資源科学科4年生 野地香衣さん)を受け入れた。野地さんには実習課題として9月17日(金)十和田市立南小学校で行う出前講座のプログラムを一緒に考えてもらい、当日は実際に小学校を訪れて講座アシスタントを務めてもらった。
新渡戸塾・講座Ⅰ三本木原開拓に学ぶ先人の心」の連携展示として、駒っこランド交流館との共催で、まちなか博物館「伝えたい、ふるさとの風景-明治・大正・昭和 稲生町グラフィティ-」パネル展を同交流館で開催。これは昨年青森銀行十和田支店開設110周年記念ロビー展として開催したパネル展を好評につき巡回展示するもの。十和田市稲生町で生まれ育った平野郁太郎さんによる稲生町の古い街並みの絵画を中心に、各方面から提供頂いた古写真や昭和30年代の広告などをパネルで展示、三本木原開拓を起源に持つ稲生町の歴史を紹介している。(※観覧無料。交流館の開館時間内であればどなたでもご覧いただけます)
※好評に付き10月31日まで延長
第524回経営者モーニングセミナー(十和田市倫理法人会)において、学芸員が「三本木原開拓の知っているようで知らない話し Q&A」と題し出前講座を行った。十和田市発展のルーツ三本木原開拓について、なぜ三本木原は幕末まで荒野だったのか?稲生川にはじめて水が流れたのはいつ?稲生町で最初に生まれた赤ちゃんは男の子?女の子?、三本木稲荷神社の境内にかっぱがいたってほんと?など、知っているようで知らない話をクイズ形式でお話しした。
十和田ロータリークラブ第45回インターアクト年次大会(公立小川原湖青年の家)において館長が「三本木原開拓と新渡戸三代」と題して講演。
平成22年度第1回太素顕彰会定期総会を十和田商工会議所2F会議室(10:30~)で開催。平成21年度事業報告及び収支決算報告について審議が行われ、原案通り可決された。
第42回東北地区救護施設研究協議大会(古牧温泉・青森屋)において館長が「三本木原開拓にみる福祉事業」と題して講演。
新渡戸塾フィールドワーク事業「とわだ時空調査隊」の第1回現地調査活動「稲生町時空調査隊」をアートチャンネルトワダ実行委員会有志の協力を得て実施。三本木原開拓で誕生した中心市街地・稲生町の4丁目から7丁目を中心に実地調査。開拓以前から当地に住む井端家の井戸をはじめ、町内各所に残る路地、趣のある建物などを調査した。
新渡戸記念館だより」60号を発行。2月1日付十和田市広報とともに市民全戸に折込配布
稲生川上水152年記念太素祭開催(共催:観光協会・市・商工会議所・太素顕彰会/協力:十和田観光電鉄)昔なつかしいミニSLの運行(5月3~5日)、わがまち出身のシンガーソングライター・桜田まことさんがこどもたちと一緒に歌う「太素の森の音楽祭」(5月3日)や稲生川の流路を歩く太素ウォーク(5月3日)、RABラジオ公開録音・太素祭カラオケ選手権大会(5月4日)、おえかきっこMyu.の似顔絵パフォーマンス(5月5日)などイベントを開催。好天に恵まれ多くの人出で賑わった。
稲生川上水152年を記念し、新渡戸傳翁をはじめとする三本木原開拓に尽力した先人たちの偉業をしのんで、5月3日17:00~太素祭前夜祭を新渡戸傳翁の墓所・太素塚墓前で開催。前夜祭前16:45~祝歌奉納として、稲生川ゆかりの幻の「三本木音頭」(作詞:溝口三郎・作曲:陸奥明)が桜田まことさんの歌でおよそ60年ぶりに復活。その後17:30~19:00桜田まことミニコンサート「太素の森の音楽祭」(太素塚ステージ)、前夜祭祝宴は18:00~サンロイヤルとわだにおいて行った。
翌日の5月4日10:00~稲生川上水152年記念太素例祭を太素塚墓前で開催。先人をしのび参列者が献花を行った。
稲生川上水152年記念・太素祭の期間中、新渡戸記念館では「ゆるりら、十和田検定」プレイベント“国際博物館の日記念”太素祭クイズ大会「みんなで合格!ニトちゃん検定」、稲生川上水152年記念・太素祭ミニ展示「まちにSLがやってきた!-十和田観光電鉄開業の日-」、十和田市の自然・歴史・文化・人・食などの魅力をパネルで紹介する「ふるさと十和田見本市」(記念館入り口前テント)を開催。祭期間中入館は完全無料、夜間20:00まで開館。
平成22年度第1回太素顕彰会役員会を十和田商工会議所5F会議室(10:00~)で開催。運営目標「世界に通ずる”わたしたちのローカル博物館”」実現のための平成22年度事業計画及び予算案について審議が行われ、原案通り可決された。
平成22年度第1回太素顕彰会役員会を十和田商工会議所5F会議室(10:00~)で開催。運営目標「世界に通ずる”わたしたちのローカル博物館”」実現のための平成22年度事業計画及び予算案について審議が行われ、原案通り可決された。
市民との共創による活動展開として、稲生町中央商店街フリーマガジン『ちょこっと』ならびに十和田市現代美術館との協同企画記事“歴史の街稲生町でアートと出会おう 3”を、『ちょこっと』第7号に掲載。稲生川上水151年記念・元朝参りに飾る行灯の制作を行った三本木小学校「工作屋台村」(講師:三本木小学校吉田紀美男校長)“太素塚元朝参り行灯”ワークショップ(昨年12月19日実施)を紹介した。
平成21年度第Ⅱ期博物館実習生1名(帯広畜産大学畜産学部畜産科学科4年生小山田愛さん)を受け入れた。