企画展

2008年

稲生川上水150年記念 収蔵資料展2008 - 新渡戸稲造旧蔵書 -

■稲生川上水150年記念
 収蔵資料展2008-新渡戸稲造旧蔵書-
■期 間 : 平成20年11月25日(火)
            ~平成21年2月28日(土)
■場 所 : 十和田市立新渡戸記念館1階
      特設展示コーナー

当館に収蔵されている新渡戸稲造旧蔵書のうち、未公開の和装本を中心に展示します。

※会期中に1回の展示入れ替えを行います。

<展示入れ替えスケジュール>
 第一期展示期間▼異国船関係資料 
  平成20年11月25日(火)~ 平成21年1月11日(日)
 第二期展示期間▼「太平記」など軍記類を中心に
  平成21年1月13日(火)~ 平成21年2月28日(土)

第一期展示資料:新渡戸稲造旧蔵書
『異船聞書写』 (ペリー来航記録)
第一期展示資料:新渡戸稲造旧蔵書
『蛮舶雑録 全』(安政6年/1859年)

■新渡戸稲造旧蔵書とは

  当館収蔵の新渡戸稲造旧蔵書およそ7000冊は、大正14年(1925)当地の文化向上のため、新渡戸稲造自らが寄贈したものです。同年、新渡戸家と親戚の太田家の協力で、その蔵書を収める私設・新渡戸文庫が現在当館のある場所に建てられ、この文庫を前身に昭和40年(1965)に当館が開館しました。博覧強記で知られた稲造の膨大な蔵書は、当館の他に北海道大学附属図書館、東京女子大学付属図書館、東京大学附属図書館に収蔵されています。東京大学への寄贈分については一般書籍とともに配架されたため冊数が不明ですが、その他の旧蔵書収蔵冊数は、北海道大学に約2,000冊、東京女子大学に約3000冊と、当館が第一の収蔵数となっています。また、当館収蔵の旧蔵書には稲造自身が集めた蔵書の他、新渡戸家で代々所蔵する和漢書や写本等も含まれ、そこからは稲造の幼少期の読書環境も推察できます。蔵書の中には傍線や書き込みが見られるものもあり、稲造の教養、思想の形成過程を探るための研究資料として注目されています。


[第一期・展示資料名 / 編著者 年代等]

亜墨新話 写本
前川温・ 酒井輝 文選/守住定輝 画/天保15年(1844)成立
漂客奇談 写本
吉田文治 編/嘉永5年(1852)成立
難船人帰朝記事
江戸時代末/中浜万次郎(ジョン万次郎)の漂流記録
ノヲスメリケ 海表異聞 一~六
江戸時代末
蛮舶雑録 全
安政6年(1859年)
異船聞書写
江戸時代末
合衆国伯理璽天徳書翰和解 綴
江戸時代末
亜米利加使節差出候書附和解
江戸時代末
十二月二日亜墨利加使節被應接被之趣
江戸時代末
亜墨利加記聞 乾・坤
嘉永6年(1853)
浦賀同心より差出候書付写
江戸時代末
外国年表 第1~2号、3号乾、3号坤、4号(5冊合本)
原貫山 編/宝集堂 刊/慶応3年(1867)刊行
西洋各国盛衰強弱一覧表 附図
加藤弘蔵 著/谷山楼 刊/慶応3年(1867)刊行
海外国勢便覧
内田正雄 編/大学南校 刊/明治3年(1870)刊行
英語箋
石橋政方 著/万延2年(1861)刊行
英語便覧 初篇
開誠舎 刊/明治5年(1872)刊行

<第一期 全16点>

第二期展示資料: 新渡戸稲造旧蔵書
  『平家物語』 第五巻  書き込み部分

今回初公開の新渡戸稲造旧蔵書『平家物語』には稲造によると推察される書き込みが30か所以上あります。

『平家物語』第五巻「富士川」の章の文中“朝敵を討つために都を出る将軍は、天皇よりその最高軍事指揮権を象徴する刀・節刀(せっとう)を賜る日に、家を忘れ、妻子を忘れ、敵と戦う時には身を忘れる”という記述については、欄外に青鉛筆で「三忘」との書き込みが見られます。


[第二期・展示資料名 / 編著者 年代等]

平家物語
12冊(全12巻)/萬治2年(1659年)/大和田九左衛門 刊
源平盛衰記  写本
37冊
源平盛衰記
25冊(全48巻)
鎌倉北條九代記
11冊
鎌倉北條九代記
4冊(全12巻)/延宝3年(1659年)/梅村弥右衛門 刊
太平記
21冊(全40巻)
太平記綱目
30冊
太閤記
11冊(全22巻)/宝永7年(1710)/出雲寺和泉椽 刊
繪本石山軍記
10冊 (第三篇 全10巻)/明治16年(1883年)/土屋正義 編/前川善兵衛 刊

<第二期 全9点>

稲生川上水150年記念

寒い中沢山の参拝客で賑わいました。 ありがとうございました。
また来年もお待ちしております。

夜の太素塚銅像三体
幻想的な月星キャンドルによるライトアップ
太素塚墓前の月星キャンドルライトアップ
年越しの頃には沢山の参拝客が

■稲生川上水150年記念 太素塚元朝参り
■期 間 : 平成20年12月31日(水) 22:00 ~ 平成21年1月1日(木) 1:30 
■場 所 : 太素塚 (十和田市立新渡戸記念館 敷地)

★お神酒&甘酒を無料サービスあり。
★月星紋付キャンドル120個による太素塚ライトアップを実施。
★年越しの頃に十和田市中央町内会・わ組による「十和田地固め唄」「十和田囃子」奉納がありました。

※詳しくは当館ならびに太素顕彰会事務局(℡0176-24-1111 towada@towada.or.jp 十和田商工会議所)

甘酒やお神酒で温まる参拝客の方々
除夜の鐘の鳴る頃に中央町内会・わ組有志による
   お囃子がはじまりました
「十和田地固め唄」を太素塚に奉納するわ組有志
「十和田囃子」の奉納

大雪の悪天候の中、およそ150人の方にご来場いただきました。
ありがとうございました。

■稲生川上水150年記念 大塚英一郎 ピアノリサイタル
■期 間 : 平成20年12月21日(日) 18:00開演(17:30開場)
■場 所 : 十和田市立中央病院エントランスホール (入場無料)
※会場についての問い合わせ:十和田市立中央病院(℡0176-23-5121)

ピアニスト 大塚英一郎

<プログラム>
  Ⅰ)C.フランク
      プレリュード,フーガと変奏
  Ⅱ)モーツアルト
      ソナタKV330-Cdur
  Ⅲ)ショパン
      ノクターン№1 Op.9-1/ №9 Op.32-1/№13 Op.48-1
  Ⅳ)シューベルト=リスト
      糸を紡ぐグレートヒェン
  Ⅴ)シューマン
      シンフォニック・エチュード Op.13よりフィナーレ

<大塚英一郎 プロフィール>
  玉川学園中学部・高等部・桐朋学園大学音楽学部演奏学科ピアノ専攻卒。2002年、ルーマニア・ブカレスト音楽院修士課程修了。 同年7月、児玉幸子氏と共演。 ピアノを原田雪子、大山喬子、故・松山淳子、笠間春子、内藤忠勝、村上弦一郎、シェルバン・ソレアヌの各氏に師事。チェンバロを故・鍋島元子、オグネアンカ・レフテレスク、バロック室内楽をペトレ・レフテレスクの各氏に師事。神奈川音楽コンクール、川崎音楽コンクール入選。ピアノ研究会「翔」会員。浜離宮朝日ホールにおける同研究会定期演奏会に多数出演。2000年、2001年ルーマニア・ヤシにてモルドヴァ・フィルハーモニー交響楽団と共演。2002年10月、ジョルジュ・エネスク音楽祭記念式典において小澤征爾氏のアシスタントを務める。2003年2月、3月、ルーマニア及び日本において計4回のリサイタルツアーを行い、好評を博す。同年、CD「ショパンピアノ曲集」をリリース。2004年3月、2度にわたりルーマニア国営TVに出演。2005年4月、5月、ルーマニア・日本において第2回リサイタル・ツアーを行い、計11回のリサイタルを開催。2006年7月、チャリティーコンサート開催。同年11月、FLUSSシンフォニカ、およびルーマニアにてボトシャニ・フィルハーモニーと共演。いずれも好評を博す。2007年11月、LUSSシンフォニカと共演。2008年1月から6月まで、ルーマニア・ブカレスト音楽院で再び研鑽を積む。更に在日ルーマニア大使館での演奏や在ルーマニア・スウェーデン大使館でのチャリティーコンサート、玉川学園での「夢の風フォーラム」、同同窓会川崎支部会での演奏、千葉県鴨川市・市民音楽祭、鴨川市・長狭高等学校卒業式典での演奏など、演奏家として幅広い活動を行っている。

稲生川上水150年記念ピアノリサイタルで華麗な演奏を披露する大塚氏(中央病院エントランスにて)
その後、ケアハウス・ボナール十和田でも同様のリサイタルが開催されました。

稲生川上水150年記念イベント

平成20年3月28日(金)十和田商工会議所において開催された当館運営母体・太素顕彰会の平成19年度第3回役員会で、稲生川上水150年記念イベントの内容がきまりました。太素祭を皮切りに今年一年間を通して様々な事業が行われます。

―5月―
 ▼稲生川上水150年記念「十和田市・三本木原開拓と新渡戸三代の歴史ガイドブック」改訂版発行(5月3日発行)
 ▼稲生川上水150年記念太素祭(5月3日~5日)
 ▼稲生川上水150年記念太素祭祝宴での胡弓ミニコンサート(5月4日開催)
―8月―
 ▼稲生川灯ろう流し(8月16日開催/18:15 太素塚集合)
―9月―
 ▼稲生川上水150年・新渡戸傳翁没後137年命日祭(9月27日開催)
―12月―
 ▼稲生川上水150年記念・太素塚元朝参り

※詳しくは当館ならびに太素顕彰会事務局(℡0176-24-1111 towada@towada.or.jp 十和田商工会議所)

稲生川上水150年記念として平成20年5月3日に発行された
カラー改訂版
「十和田市・三本木原開拓と新渡戸三代の歴史ガイドブック」

■2006年2月、稲生川が「疏水百選」の一つに認定され、稲生川を管理する稲生川土地改良区に対し、農林水産大臣から「疏水百選」の認定証が授与されました。選考過程で行われたインターネット等による一般投票では稲生川が全国疏水ベスト1位にランキングされ、その価値が再認識されました。 疏水百選ホームページ

■平成20年企画展 太素の森の動植物展―太素塚生きもの歳時記―
■期 間 : 平成20年8月1日(金)~10月19日(日) ※好評につき期間を19日間延長しました
■場 所 : 十和田市立新渡戸記念館1階 特設展示コーナー
<主催:十和田市立新渡戸記念館/共催:青森県立郷土館>

時代の流れとともに自然が失われることを嘆く声を多く聞きます。しかし、そうした中で都市部にまだまだ残る「小さな自然」が見落とされているのではないでしょうか。十和田市の中心部に位置する太素塚の動植物の生態を通して、身近な自然を再発見する企画展です。
今展は青森県立郷土館から太素塚周辺に生息する動植物の標本をお借りし、開催いたします。

※通常観覧料で常設展とあわせて御覧いただけます。(十和田市民は無料)

「太素塚 生きもの歳時記」展示風景。壁面には太素塚を撮影した写真を時間軸に沿って展示し“歳時記”を構成。動植物の剥製や標本、山野草の絵画などをともに展示した。
太素塚に営巣するチゴハヤブサについて 写真と剥製で紹介したコーナー

終了しました!ご参加ありがとうございました。 抽選の結果発表は発送をもってかえさせていただきます。

 十和田市立新渡戸記念館・十和田市現代美術館・馬事公苑称徳館の3館のスタンプ&クイズに答えて応募すると、全問正解者の中から抽選でミュージアムグッズや十和田市の特産品を抽選100名様にプレゼント!!

★ 新 渡 戸 賞(にとべしょう)  彫刻家・小坂圭二作オリジナル新渡戸稲造コイン  25名様
★ 現  美  賞(げんびしょう)  常設作品絵葉書&ロゴ入りバッグセット       25名様
★ 駒 っ こ 賞(こまっこしょう)  称徳館オリジナルの絵馬&キーホルダーセット   25名様
★ TOWADA賞(とわだしょう)  駒街道携帯クリーナー&十和田特産ジュースセット
[協賛:(社)十和田市観光協会] 25名

■期 間:平成20年5月3日(土)~9月30日(火) ※用紙配布期間が7月31日から延長になりました
■応募しめきり:平成20年9月30日(火) 当日消印有効

ラリー用紙ならびに参加方法の詳細はこちら

稲生川上水150年記念・「国際博物館の日」記念 平成20年特別展

■稲生川上水150年記念・国際博物館の日記念 平成20年特別展
    稲造少年は見た-新渡戸一族の三本木原開拓-
■期 間 : 平成20年5月1日(木)~7月15日(火)
        ※好評につき期間を15日間延長しました
■場 所 : 十和田市立新渡戸記念館1階 特設展示コーナー

1862年(文久2年)、新渡戸稲造が生まれた時、当地ではまさに三本木原開拓が盛んに行われていました。稲造が自らの幼少期を綴った『幼き日の思い出』などを読むと、当時稲造の祖父・傳をはじめ、父・十次郎、兄・七郎はもちろんのこと、母や姉など一族中が開拓のために心を砕いていたことが記されています。そうした幼少期の経験が新渡戸稲造の人格形成に大きく影響したことは想像に難くありません。稲生川上水150年を記念して、三本木原開拓に稲造少年は何を見、感じたかを中心に紹介する特別展「稲造少年は見た-新渡戸一族の三本木原開拓-」を開催します。

※通常観覧料で常設展とあわせて御覧いただけます。
※ 5月3日~5日は太素祭記念として観覧料無料となります。 (十和田市民は常時無料)

「稲造少年は見た」展示風景。奥には8歳の稲造が兄とともに上京した折乗った駕籠(当館蔵)を展示。
駕籠に乗る稲造と兄・道郎の様子を描いた
著書「幼き日の思い出」の挿絵。

平成20年クイズ大会には736名の方が参加し371名の方が全問正解しました。ご参加ありがとうございました。

幅広い年齢層 の方がクイズを楽しんでいました

稲生川上水150年太素祭ならびに国際博物館の日(5月18日)を記念して、三本木原開拓や新渡戸稲造についての クイズ大会
「クイズで探検!ニトちゃんとまなぼう!!」を開催。 全問正解者の中から抽選で 50名様に、歴史ガイドブックやグッズをプレゼント。(参加無料)

<クイズ大会開催時間>
   5月3日(土) 9:00~16:00
   5月4日(日) 9:00~20:00
   5月5日(月) 9:00~17:00  17:30~館内で全問正解者を発表します

  ◎太素祭期間中は記念館の開館時間が延長になります
    5月3日(土)18:00まで
    5月4日(日)20:00まで
    5月5日(月)20:00まで
  ◎太素祭期間(5月3日~5日)は観覧料完全無料!! (十和田市民は常時無料です)

※問い合わせ先 十和田市立 新渡戸記念館
〒034-0031 青森県十和田市東三番町24-1
TEL&FAX: 0176-23-4430 Email: nitobemm@nitobe.jp

お問い合わせ

新渡戸記念館へのお問い合わせは、下記の電話またはe-mailより承ります

TEL: 0176-23-4430080-5578-5939
FAX :0176-23-4430(受信専用)e-mail : nitobemm@nitobe.jp