ご利用案内

十和田市立新渡戸記念館『休館』及びボランティア対応のお知らせ

この度、十和田市が実施した耐震診断の一環で、当館壁面コンクリートの推定強度が著しく低いという結果が出たため、平成27年4月1日より休館することとなりました。

皆様にはご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。
4月1日以降の観覧以外の対応など、お問い合わせは下記までご連絡下さい。

【休館期間】 平成27年4月1日から

【お問い合わせ】   
新渡戸記念館 
〒034-0031 青森県十和田市東三番町24-1
TEL&FAX: 0176-23-4430
Email: nitobemm@nitobe.jp

文化遺産国際協力コンソーシアム副会長 前田耕作先生よりメッセージをいただきました

 十和田市立新渡戸記念館の突然の休館と、その後の記念館再開について見通しの暗いニュースを聞いて大きな衝撃を覚えました。十和田に用水路を開鑿して自然と美しさと人間の労苦の営みとを織り成して、比類のない文化的景観を産み出す糸口となった新渡戸傳の汗と智、その十和田に世界への翼を与えた稲造、わが国だけではなく、世界が敬してやまない記念館が閉じられようとしていることは、十和田から世界に放たれていた掛け替えのない文化の象徴を消すことでもあります。

 十和田湖から流れ出る緩急詩曲のような奥入瀬のせせらぎは人びとの心をなごませ、甦らせ、再び大地に立つ喜びを与えますが、小さな新渡戸記念館は人間の精神の広さと深さ、強さと気高さを放ち続けて、十和田の恵まれた自然にもうひとつの人間的豊かさを加え続けてきたことを忘れてはなりません。 世界遺産を認定する上で大きな役割を果たしている国連科学教育文化機関(ユネスコ)は、新渡戸稲造が産みの親であることを誰もが知っている。その稲造の世界精神への寄与がどれほどのものであったのか、名著『武士道』(日本の魂) 記念館に陳展されている数十ヵ国語におよぶ翻訳本の存在によっても裏付けられています。 戦後70周年を迎える被爆の広島は、跡形もなく被爆の傷は消え去っても、あの小さな朽ちたドームの廃墟によって世界の広島であり続けているのです。太素の杜にたたずむ新渡戸記念館は、どんなに小さくても、その知的光源の鮮烈において国内はもとより、世界にも匹敵するものはありません。アンネ・フランクの小さな狭い屋根裏部屋を誇りをもって保存し、その精神の遺産を受け継いで、世界の人びとの尊敬を集めているところがあることはご存知の通りです。十和田の大いなる自然は、新渡戸記念館という知性と世界的精神を象徴する存在があって、本当に人びとが心惹かれ、繰り返し訪れるに価する文化の景観となるのだと思います。

 いまわが国では、世界遺産と並んで日本遺産の設置が具体的になりつつあります。もし十和田が継承すべき遺産をまとめ日本遺産に名乗りを上げたにしても、その精神的支柱を欠いては、文化の象徴的支柱を失ったままでは実現することはないでしょう。

 また、政府あげて地方創生によるわが国の持続的発展を模索している折、持続性を担保する重要な要素の一つである文化的支柱が掻き消されることがあってはなりません。文化遺産の保存が重要視されるのは、これからの経済発展にとっても、環境保全にとっても、文化への敬意なくしては世界の評価を得られないからです。 文化遺産の保全と市の発展、この二つを不可分のものとして視野に留められない構想は、いまやいかなる評価を受けることもないでしょう。新渡戸記念館の将来は、世界が見つめているということに思い至って下さり、英知に溢れた対応をして下さることを願ってやみません。

 文化遺産国際協力コンソーシアム副会長 前田 耕作

2F新渡戸稲造コーナー
1F三本木原開拓コーナー
裃姿での解説対応

アクセス

〒034-0031 青森県十和田市東三番町24-1 TEL&FAX 0176-23-4430

お問い合わせ

新渡戸記念館へのお問い合わせは、下記の電話またはe-mailより承ります

TEL: 0176-23-4430080-5578-5939
FAX :0176-23-4430(受信専用)e-mail : nitobemm@nitobe.jp